うまい人と試合をすると、こちらがサーブを打って、ネットを越えた瞬間にプッシュを打たれることありませんか?
サーブを打った側からすると、「超速い!体の動きが半端なく速い!どんなやり方してるんだ?人間そんな速く動けるものなの?何食べたらそんなに速く動けるんだ???」という感じになります。
あのサーブ打った瞬間にプッシュ打たれる感じ、嫌ですよね?
でもそのプッシュをあなたが打てるようになったとしたらどうですか?
相手はショートサーブを打ちたくなくなりますよね。
2球目でプッシュを打てれば、その後の展開も有利に進められます。
もう2球目でロブを上げさせられて、3球目で強烈なスマッシュを打たれて終わり、という展開もありません。
今回はそんなダブルスのショートサーブを必ずプッシュで返球できるフットワークの話になります。
構え
まずは動き出しの前の構えです。
右利きの方だと、左足が前、右足が後ろになります。
スタンスは肩幅の1.5倍くらいに広げます。
体重は左足に7割、右足に3割くらい乗せるイメージです。
過度な前傾姿勢は不要です。
左手と右手を上げて、体の前の方、ネットの方に出します。
ひじは伸ばし切らず、150°くらいの角度で曲げておけばいいです。
ラケットの先端はネットの白帯と同じくらいの高さにします。
グリップは強く握らず、リラックスして構えます。
グリップを持つ位置は最初はグリップの真ん中を持ってみたらいいです。
立ち位置は左足のつま先がサービスラインぎりぎりが理想ですが、身体能力や身長や性別にもよります。
プッシュが打ててもロングサービスに対応できなければ意味が無いので、ロングサービスを打たれても取れる位置で、できるだけ前の方に立てばよいです。
ただ、今回はネットを越えた瞬間にプッシュを打つためのフットワークなので、サービスラインからシューズ1個分後ろに立つ前提の話になります。後ろに立ちすぎるとそもそもプッシュが打てません。
フットワーク
さて、構えができたら次はサービスへの対応です。
動き出しのタイミングは、相手サーバーがラケットでシャトルをヒットした瞬間でいいです。
ヒットした瞬間、左足を5cm上げて下さい。
それだけです。
そうするとあなたの体はどうなりますか?
左足以外のどこにも力を入れなくても、勝手に体が前の方に倒れていく感覚があると思います。
体を支えていた、7割体重が乗っていた左足が地面から離れてなくなってしまったので、当然体が前の方に倒れようとします。
重力です。
そのまま倒れるわけにはいかないので、勝手に左足が前の方に出るはずです。
それも元々立っていた位置よりも前にです。
体が前に出るということは、右手とラケットも一緒に前に出るということです。
シャトルがネットを越えるのと、ラケット面がネットに到達するのと同じタイミングになるはずです。
体が前に倒れ始めたら、右足をちょっとだけ蹴ると前方向に移動が加速します。
後は落ち着いてプッシュを打ちましょう!
サービスレシーブするのに右足を踏ん張って蹴ったり、体全体に力を入れて前に出ようとしたり、頑張る必要はありません。ただ左足を浮かせて、前に倒れるだけです。
構え、動きに力みが無いので、体がぶれず、目線も安定するので、返球も安定します。余計なことを考えないので、相手ペアの動きもよく見えます。
まとめ
ダブルスの2球目の返球、ショートサービスへの対応は、「打たれた瞬間に左足を5cm上げる」です。
これでかなりサービスレシーブが安定すると思います。
ちなみにインドネシアのアッサン/セティアワン選手も同じフットワークをしてました。
35歳を越えても現役の選手が使っているフットワークですので、これまでの経験が濃縮されている技術なのだと思っています。
いかがでしたでしょうか。
上達のきっかけにして頂ければと思います。
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