グリップのどこを持っていますか?
という質問は多いです。
色々なショットがある中で、どのショットを打つのにどのグリップが最適なのか?
上級者のプレーを見てても千差万別で、わからないですよね?
グリップって本当はどこを持つのが最善なのか?
結論から言うと、どんな羽を打ちたいのか?により、長く持つと短く持つを使い分けています。
グリップを持つ位置はどこがよいのか?
パワーか?コントロールか?で使い分ける
グリップの持つ位置は打ちたいショットが何か?で使い分けたらよいと思います。
強い羽=パワーショットを打ちたい時は、長く持つ
正確な羽=コントロールショットを打ちたい時は、短く持つ
と考えたら良いと思います。
強い羽・パワーショットの例
- スマッシュ
- クリアー
- ドライブ
- ロングリターン
- ロブ
飛距離や羽のスピードを重視するショットが多いです。
必然的にコートの中〜後ろの位置から打つ場合はグリップを長く持ちます。
正確な羽・コントロールショットの例
- サーブ
- プッシュ
- ワイパーショット
- ショートレシーブ
- ネット前
飛距離よりも羽へのタッチの正確性や、ネットに触らないようにギリギリに打つなど、正確性を重視するショットが多いです。
コートの中央〜前の位置から打つ場合は、グリップを短く持ちます。
パワーとコントロールを使い分ける!
なぜグリップを持つ位置を変えると、パワーショット/コントロールショットを使い分けられるのか?
その理由は、次になります。
パワーショットが打てる理由
シャトルに伝わるエネルギーは、速さ×重さです。
だからパワーショットを打ちたい場合は、羽により大きなエネルギーを与えればいいです。
持つ位置により違う部分は、スイング時の回転半径です。
グリップを長く持つと、手とラケット面の距離が長くなります。
そうするとスイング時の回転半径が大きくなります。
グリップを短く持つと、手とラケット面の距離が短くなります。
そうするとスイング時の回転半径が小さくなります。
このように回転半径に違いがあります。
次に同じスイングをした場合のエネルギーの大きさを比べます。
グリップを長く持った方が、同じ時間にラケット面の移動距離が長いです。
ということは、面の動くスピードが速いことになります。
だから、グリップを短く持つより、羽に伝わるエネルギーが大きくなります。
グリップを長く持った方が、パワーを要するショットを打てます。
コントロールショットを打てる理由
正確さが要求されるショットでは、飛んでくる羽に対し、正確にラケット面を合わせて、当てなければなりません。
グリップを長く持つと、手元のズレがラケット面のズレに与える影響が大きくなります。
手元を少し動かすだけで、ラケット面が大きく動きます。
手元で1cmのズレた場合、ラケット面では4cmズレるかもしれません。
一方、グリップを短く持つと、手元のズレがラケットの先のズレに与える影響が小さくなります。
手元を少し動かしても、ラケット面はそれほど動きません。
手元で1cmズレた場合、ラケット面では2cmズレるかもしれません。
この2cmの差は大きいです。
・サーブが2cm浮いたら?
・プッシュを打つときに2cm打点がずれたら?
・ワイパーショットで2cm打点がネット方向にずれたら?
叩かれたり、鋭いプッシュが打てなかったり、ネットに触ってしまったり・・・。
2cmは大きいですよね?
また、打つ瞬間に2cmズレると、打った時の角度もズレます。
羽の落下地点ではそのズレはもっと大きくなっているでしょう。
ライン際を狙ってアウトなんてことも・・・。
やはり2cmは大きいです。
ラケットを長く持つと正確性に欠けるのイメージが付きづらい方は、自分の家のインターホンを押すときを想像してみて下さい。
長さ1mの傘の先で押す場合と、長さ2mの物干し竿で押す場合、どちらが難しいですか?
物干し竿で押す方が難しいですよね?
極端な例ですが、それと同じです。
だから正確な動作を必要とする場合は、短く持った方が有利になります。
まとめ
グリップを持つ位置は、まず2つです。
スマッシュなどのパワーショットを打つ場合は長く持つ。
サーブなどのコントロールショットを打つ場合は短く持つ。
普段の練習で、グリップのどこを持つか?を意識してみるといいと思います。
また、長く持った場合と短く持った場合で、打感や打った羽がどうなるかを比べてみたらいいと思います。
どれくらい力を入れたらどれくらい飛ぶのか
楽なのか大変なのか。
当たれば飛ぶ感覚。でも当てるのが難しい感覚。
当てるのは簡単な感覚。でも飛ばすのが難しい感覚。
色々な感覚を体で覚えていくと、よりバドミントンのプレーの幅が広がると思います。
そういえば、「グリップの真ん中を持つ」というのもありますが、皆さんで試してみたらよいと思います。
上達のきっかけにして頂ければと思います。
それでは~。
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