バドミントンを始めるときに一番最初に教わるのが、グリップの握り方だと思います。
色々なショットを覚えたり、上達していくのにずっとついて回るのが
握り方になりますので、基本的なところも含めて、
お伝えしたいと思います。
目次
1.一般的なグリップの握り方
2.力加減
3.持ち替え
4.練習方法
1.一般的なグリップの握り方
一般的には大きく2種類に分けることが多いです。
イースタン(フォアハンドグリップ)
ウェスタン(バックハンドグリップ) の2種類になります。
イースタン(フォアハンドグリップ)
イースタングリップは、包丁を持ったような握り方になります。
まな板に包丁の刃が垂直に当たる形です。
握手をするような握り方、と教わった方も多いかと思います。
用語の話になりますが、
イースタングリップのことをフォアハンドグリップと呼ぶこともあります。
「フォアハンド」というのは、利き手側に飛んできた羽を打つときに使うグリップになります。
「イースタン」というのは、テニスで同じような握りがあり、
米国東部で多く用いられたところからついた名前、という説があるようです。
イースタングリップの特徴として、手首が内側や外側に曲げられたり、
上下に曲げられたり、と可動域が広いため、色々なショットを打てる!
という特徴があります。
ウェスタングリップ(バックハンドグリップ)
ウェスタングリップは、フライパンを持ったような握り方になります。
イースタンの面の向きと90°変わります。
ラケットを顔の前に上げたとき、ラケット面が全部見えるような形になります。
こちらも用語の話で、ウェスタングリップをバックハンドグリップとも呼びます。
利き手の反対側に来た球を打つときに使います。
こちらもイースタン同様、テニスで米国の西部で多く使われたのが名前の由来、
という説があるようです。
ウェスタングリップの特徴として、親指で打つ瞬間に力を入れますが、
それが細かい力加減や、瞬間的に力を入れやすいため、
レシーブ、ドライブ、ヘアピンなど細かい操作を要するショットがしやすい、
という特徴があります。
イースタンとウェスタンの中間
握り方はイースタンなのですが、
ラケット面の角度がややウェスタン気味のプレイヤーもいます。
恐らく最初はイースタンとウェスタンで握っていたのが、
だんだん慣れていくにつれて、握る角度が変わっていったのかなと推測します。
イースタンとウェスタンの中間の握り方で良さそうなのは、
ラウンド側からのリバーススマッシュやリバースカットは
打ちやすいのかなと思います。
面を返して打つイメージというよりは、そのままラケットを振り下ろすだけで、
リバースショットの弾道になりそうです。
また、ダブルスでは低い弾道のドライブ合戦などで、
ラウンド側の低い球をドライブで返球する際に、
面を作っておいて、振るだけでいいようにできそうです。
イースタンとウェスタンに慣れてきたら、こういった中間のグリップも
試してみたら良いのではないでしょうか。
2.力加減
これは、
構えてるとき → ゆるゆる
打つとき → 瞬間に力をいれる
になります。
構えているときから、ギュッと握りすぎていると、
速いドライブやスマッシュに対して、腕や手首などが固くなり、
とっさに握り変えたり、スイングしたりできませんし、
腕のしなりも十分に使えないので、スイングスピードも出ません。
極端に言うと、誰かにちょっと触られたら、落ちてしまうくらい
ゆるゆるでいいと思います。
打つ瞬間だけギュッと握るイメージで打つようにすると、
握ったときにちょっと動くラケットの動きも
シャトルに伝わり、速い球が打てます。
今はラケットが軽く、性能が良いので、ちょっと当てるだけで、かなり飛びます。
3.持ち替え
持ち替えについては、フォアとバックの持ち替えが
多いかと思いますが、それ以外にも持ち替えがあります。
それはコートでの立ち位置によって、ラケットを持つ長さを持ち替える、です。
コートの後ろから打つときは、強い球を打ちたいので、
ラケットは長く持ち、遠心力を最大に使います。
ラケットを長く持った方が、スマッシュのスピードは上がります。
逆にコートの前の方から打つ時は、速い球に反応したいので、
ラケットは短く持ち、操作性を最優先にします。
ネット前から打つ時には、相手からの返球も速いので、
それに反応できるよう、またラケットの打点のブレが少ないように
ラケットを短く持った方が良いです。
以上のような、ラケットの長さの持ち替えはダブルスで多く見受けられます。
パワーがある方や上級者になると、ダブルスでも長く持って
プレーしている方も多いです。
シングルスでは、ラケットは長く持っている方が多いです。
4.練習方法
何でも基本は慣れ!になってしまうのですが、
その慣れる方法の紹介になります。
・シャトルリフティング
フォアとバックを交互に打ち上げる練習です。
最初は高く打ち上げ、ゆっくり持ち替えを練習し、
慣れてきたら、だんだん打ち上げの高さを低くしてみたり、
テンポを変えてみたらよいです。
10回→20回→30回→・・・と回数を数えてみたり、
打ち上げる高さも、目印になるものがあれば、
例えば、バスケットゴールの上を越える高さ→バスケットゴールの高さ→・・・と
目印をだんだん低くしてみたらよいです。
・壁打ち
壁打ちで少し強めに打って、返ってくる球に応じて
持ち替えてみたらよいです。
羽は強く打たないと、意外とあちこちに返ってきて
しまうので、とっさに持ち替えるのによい練習と思います。
また、壁に強く打てば打つほど、速く羽が返ってきますので、
コンパクトに振らないと長く続きません。
小さく振る練習にもなります。
・基礎打ちのドライブ
基礎練習でネットを挟んで1対1のドライブ練習のとき、
フォア、バックを交互に打ったり(相手に打ってもらったり)、
することで、持ち替えの練習になります。
また、軽~く、ドライブを打ち合い、
打ったら1歩ずつ、だんだんお互い近く練習もあります。
最終的に超至近距離で打ち合うことになるので、
至近距離で持ち替える時間がほとんどない中での
持ち替え練習になり、効果があると思います。
・ラケット回し
構えているときと同様、親指と人差し指で軽くラケットを持ち、
親指と人差し指でグリップを回し、
ラケットをシャフトを軸にクルクル回してみましょう。
右回転、左回転の両方やってみましょう。
構えている状態から、フォア、バックに素早く握り変える
練習になります。
4.まとめ
グリップの握り方
1.一般的なグリップの握り方
イースタン(フォアハンドグリップ)
ウェスタン(バックハンドグリップ)
2.力加減
ゆるゆる
ギュッ
3.持ち替え
フォアとバック
長くと短く
4.練習方法
シャトルリフティング
壁打ち
ドライブ
ラケット回し
以上になります。
グリップの握り方を覚え、自在にラケットを操ることができれば、
もっとバドミントンが楽しくなると思います!
それでは今回もご覧頂きありがとうございました。
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